猫背や反り腰の原因はコレ
はじめに
肩が上がらない、腰の痛みで悩まされている方の多くは「反り腰」「猫背」などの不良姿勢が原因です。


では、なぜ不良姿勢が肩の痛み、腰の痛みにどう関係するのか?
その原因の多くは広背筋に問題があります。
今回は、広背筋について紹介します。
広背筋とは


広背筋は文字通りで体の中で一番面積が広い筋肉です。
ボディビダーの写真にように脇の下のエリアが広背筋になります。広背筋は骨盤、背骨に始まり上腕骨に付着します。
広背筋の働き
説明したように、広背筋は骨盤から腕の骨につく広く大きい筋肉です。そのため、筋肉の働きも多岐に渡ります。
主な働きとして
肩の内転(腕を体にくっつける動き)
・小学生の時にやった「気をつけ、礼」の時の姿勢です
・懸垂のように腕で体を持ち上げるような動き
・ゴルフのスイング
肩の伸展(腕を後ろに引く動き)
・歩行の時の腕の振り
・お尻のポッケに手を伸ばす
・背中の痒い所に手を伸ばすときにも使われます
肩の内旋(腕を内側に捻るような動き)
・体の前や背中で腕を組む
・ 背中の痒い所に手を伸ばすときにも使われます
・巻き肩
呼吸の補助
・肋骨を広げて深呼吸を助ける
・くしゃみ、咳などの強力な呼吸機能を助ける
体幹の側屈(体をくの字に曲げる)
・おしりを拭くときにお尻を引き上げる動き
・体を横に傾けて床のものを拾う
上記のように広背筋は腕の殆どの動き、呼吸や体幹の動きに作用します。
そのため、広背筋に問題が起こると様々ことに影響をきたします。
広背筋による影響
広背筋は骨盤、脊柱〜上腕に付着していますが、肩甲骨の動きにも関与します。
そのため、広背筋に支障をきたすと様々な問題が生じます。
肩への影響
広背筋は骨盤にかけて上腕に付着します。
そのため、硬くなると腕は骨盤方向に引っ張られてしまい、肩が上がらないことになります。
無理に上げると肩の痛み繋がります。

姿勢の影響
広背筋の働きの一つである体幹の側屈(体を横にくの字になる姿勢)ですが、広背筋が硬いと姿勢は片方によってしまいねじれが生じます。

くの字に硬くなった姿勢(左図)は、逆に伸びること(右図)が出来なくなります。
偏った姿勢が続くことで腰痛の原因になります。
それ以外にも、体を捻るような動作も難しくなります。
自分でできる広背筋チェック
チェックの手順
- 肘と手を顔の前で合わせる
- 合わせた腕が離れないように肘を鼻の高さまで上げる
注意:背中が丸くなったり、反り返ったりしないように


腕が離れたら、広背筋が硬いということになります。
広背筋へのアプローチ
広背筋の重要性がわかって頂けたら、実際にアプローチしていきましょう。
広背筋のストレッチ
広背筋のトレーニング
両手を体の後ろに着きます。
注意:背中が丸くならないよう注意しましょう。


肩甲骨を内側に締めながら、両足、両手で支えておしりを持ち上げて下さい。
ゆっくり、無理のない範囲で行ってみて下さい。