姿勢の歪み
姿勢とは
cheek
体は絶えず一定方向に重力が加わっています。その重力に抗うためには必要な筋肉(抗重力筋群)が備わっています。
姿勢は個人の環境や生活様式、癖があり、左右対称的な姿勢のヒトはなかなかいません。例えば、カバンをかける肩がいつも同じ側だったり、テレビが右側にありいつも右を向いてテレビを見ている、脚を組んですわっていることが多いなど、長年の積み重ねが体の歪みを作っていきます。一方に偏った姿勢は、本来あるべき骨の位置を歪めたり、筋肉がこり固まり骨格自体を歪める要因となります。
歪みの原因
先程述べたように、歪みの原因はどちらかに偏った姿勢が長年つみ重なった結果です。また、ヒトはデスクワーク、家事など基本的に前掛かりな姿勢をとることが多くなります。そのため、背中が丸くなりやすく猫背になってしまします。歪みの原因は長年の癖、習慣化された姿勢にあります。自分が普段どのような姿勢をとっているか、どんな作業をしていることが多いのか思い返して見てください。
姿勢
猫背 巻き肩 内股 ガニ股
環境
- パソコンやテーブルに向き合っている時間が多い
- 背もたれにより掛かる。どちらかの肘掛けにいつも肘を置いている。脚を組んでいる。
- ソファー:肘置きが片側にしかない。柔らかくお尻が沈み込みやすい。
- 枕:朝起きると首が痛い。枕が高い・低い。
- マットレス:腰が沈み込んだり、反り返ったりしている
癖
脚を組む あぐらをかく 頬杖をつく 片方に重心が傾けてることが多い カバンの持ちから
歪みのタイプ
大きく分けて背骨の歪みタイプ・骨盤の歪みタイプ・脚の歪みタイプがあり、これらの歪みは複合的に現れます。
背骨の歪みタイプ
日常生活の多くは体の前で動作することが多く、細かい作業など集中すればするほど体を前傾しやすくなります。また、パソコン、スマホなど視線がうつむき気味になると頭が下に向く格好となり背中が丸まり、骨盤が後傾する姿勢になっていきます。特徴として腕は体の前になり、肩は体の内側に入り背中が丸い。頭は前方に突き出ており、首や肩に慢性的なコリや偏頭痛のある方が多いです。
骨盤の歪みタイプ
骨盤のゆがみは座る姿勢が大きく関与します。座面に浅く腰掛けて背もたれにより掛かる、前のめりにテーブルに肘をついる。足をいつも膝よりも後方に着いている。日本は平均一日7時間座っており、世界と比較しても座っている時間が長いと言われています。
脚の歪みタイプ
つま先が外側を向いているガニ股、反対の内股。足の指が浮いている浮き指、扁平足、外反母趾などがあります。脚がゆがむ人はアキレス腱や膝裏、太ももの裏の筋肉が固くなっているケースが多いです。
予防
歪みの予防には、生活を見直してみるのが一番です。自分では気づかない内に癖が出ていたりするため、ご家族に聞いてみるもの言いと思います。
- 同じ脚を組むことが多ければ、反対の脚でも組んでみる
- 荷物を持つ手を替えてみる
- 座る事が多ければ、決まった時間にカラダを伸ばす
簡単な事ですが、ほんの些細な事が大切です。
今までの人生の中で培われた癖や習慣は簡単に治すことは難しいです。
だからこそ、簡単な事から始めてみて下さい。