脳卒中後の痺れについて

痺れとは?

皆さんは手足の痺れに悩まされた事はありますか?長時間の正座をした後は足が痺れて動けないなんて事はよくありますよね。

今回お話しする痺れは、主に「脳卒中を患った人が悩む痺れ」をフォーカスしていきます。

痺れとは、手足、顔などがビリビリ、ジンジン、チクチクしたりする状態のことです。

痺れの程度は、人によって様々ですが、動かした時だけ痺れる人もいれば、ジッとしてても痺れる人もいます。

痺れが出現するのはなぜ?

痺れが出現するのは、感覚を脳が適切に処理できなくなるからです。脳卒中を患った場合、たとえ、手足が動かせたとしても痺れだけが残る人もいます。

痺れや感覚に対する画像

感覚の処理にエラーが起きて痺れる事が多いため、物に触れた時や、水、お湯に触れた時に痺れる事もあります。

また、痺れには「異常感覚」「感覚低下」「感覚過敏」「放散痛」「視床痛」などの種類があり程度も人によってバラバラです。

痺れの種類に対する画像

痺れが起きたらどうしたら良いの?

実際に経験した人なら、共感してもらえると思いますが、痺れは一度出現するとなかなか、治らないのが問題です。感覚のエラー=痺れであるため、自分で治す事も難しく、困る人も多いです。痺れは一生の付き合いだから治らないと思う人もいますよね。

脳が原因の痺れは直接治すは難しいかも知れませんが、脳卒中後の期間が空いて痺れが出現してきた場合は、痺れを変化させる事ができる可能性があります。

なぜなら、感覚のエラーは脳卒中になった後にも手足を使うことによって変化するからです。これは動かさない場合でも、脳の中では「動かさなくて良いならもう認識しないよ」という風に変化させます。

病院を退院した後に、家族から「なんだか前より身体が傾いてない?」と言われたことはありませんか?半身が動かなくなったことで、使いやすい側の身体を使い続けるようになり、使わない身体は感覚を失っていき正確に認識出来なくなります。動かさない身体の皮膚、筋肉はさらに状態が悪くなり、認識が出来なくなるといったサイクルが生まれてしまいます。このように使わなくなって機能が弱くなっていくことを「廃用」と呼びます。

まずは使うことから始めていかなければいけないのですが、痺れがあり使いたくない人も多くいます。そのような状態でがむしゃらに使うとかえって痺れが強くなることがあります。

ではどうすれば良いのでしょうか?

皮膚、筋肉の状態が変化すれば、そこから入る感覚も変化していくことになりますので、介入のチャンスがあります。

身体認識の画像

身体認識のズレを見直す

身体の傾きや捻れなどは身体の認識を狂わせてしまい、正常な感覚が入ってこなくなることがあります。特に、入院中は痺れていなかったのに退院して生活を送っていたら徐々に痺れてきたという人は身体認識のズレが大きくなってしまっているパターンが多いです。

入院中は担当のセラピストや病棟のスタッフに見られている為注意を受けることがありますが、退院後はしっかり見てくれる人は少なくなります。

そのため、身体認識のズレを作らない体づくりを行っていく必要があります。

自主トレとしては、

  • 硬い筋肉を柔らかくするマッサージ、ストレッチ
  • 筋力低下した場所を鍛える。
  • 麻痺していない側の感覚と麻痺している側の感覚を動かして比べる。

などがあります。

自身でどこが硬い筋肉なのか、筋力が低下しているのか分からないという人は麻痺していない側の動きを比べたり、家族に触ってもらって確認してもらいましょう。

ストレッチに対する画像

また、リハビリのサービスを利用して専門家から意見を貰って自主トレに繋げていくことでより正確に身体認識のズレを修正することが出来ます。

麻痺している側だけでなく、麻痺していない側(体幹の筋肉など)も見逃さないようにしましょう。

最後に

痺れを完全に良くすることは、非常に難しいケースもあります。

まずは、身体認識がズレて痺れが起きないよう「予防」を徹底しましょう。すでに痺れがある人は、身体認識のズレを確認して左右が対象になるよう運動を行うようにしていきましょう。

自身で行うことが難しい、なかなか良くならないという方は、ぜひ当店へご相談ください。